株式会社キッズウェイ（本社：愛知県瀬戸市、経営執行役社長：伴覚守、以下「キッズウェイ」）と大和ハウスグループの株式会社フジタ（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：奥村洋治、以下「フジタ」）は、サーマルカメラ搭載型 顔認証システム「FACEma」（以下「フェイスマ」）を共同開発し、フジタの１５０箇所を超える建設現場で運用を開始致しました。

「フェイスマ」は高い認証率で個人を識別する顔認証システムです。予め登録された顔情報を基に、カメラで瞬時に個人を認識することができ、認識した情報をクラウドサーバー上に記録します。また、株式会社ＭＣデータプラスの「グリーンサイト」へ入退場履歴を送信し、更に就業履歴として建設キャリアアップシステム（以下、CCUS）に連携することも可能です。また内蔵しているサーマルカメラで体表温を計測し、就業履歴情報と併せて記録を行います。 非接触で日々の入退場履歴の管理、CCUS運用、体表温記録ができるため、「入退場管理の効率化」、「記録作業の負担軽減」などが見込まれます。

フジタでは国土交通省が促進している「CCUS」の現場導入を積極的に推進しています。CCUSが導入された現場では、技能者が各個人に配布されたICカードを、各建設現場に設置されたカードリーダーに読み込ませ、就業履歴をCCUSのサーバーに蓄積します。蓄積されたデータを基に、技能者の適正な評価や建設事業者の業務負担軽減などに活用されます。一方で、技能者がICカードを携行していないことで登録漏れの発生や、CCUSの就業履歴とは別に、入退場管理を行うなどの二重の作業が発生している状況です。 更に昨今のコロナ禍において、建設現場においても技能者全員を対象とした日々の検温記録が必須となり、現場技術者の負担が増加しています。 そこでキッズウェイはフジタと共同で、顔情報を基としたCCUSの就業履歴登録、現場内での入退場管理、サーマルカメラでの体表温記録の自動化を実現する「フェイスマ」を開発しました。

予め「顔登録サイト」にて顔写真などの個人情報をクラウドサーバー上に登録します。登録後は「フェイスマ」に顔をかざすことで、個人を識別し、就業履歴（入退場履歴）や体表温の計測結果をクラウドサーバー上に自動で記録します。更にクラウドサーバーに記録された入退場履歴を株式会社ＭＣデータプラスが提供する「グリーンサイト」※に送信し、CCUSに就業履歴をとして連携することも可能です。また、現場技術者は蓄積された各種データをクラウドサーバーからダウンロードすることができ、就業関連の資料作成にも活用が可能です。 フェイスマを現場通用口に設置するだけで、日々の運用が自動化されるため、現場技術者・技能者の負担軽減が見込まれます。

フジタでは今後も国内のみならず海外の建設現場や建設現場以外の事業所にも導入範囲を拡大する予定です。
キッズウェイではフジタと共同開発した「フェイスマ」を正式に製品ラインナップに加えるため、システムの拡張を続けております。今後は建設現場をはじめ、「顔認証システム」を活用できる他業種へも提案を進め、ユーザーごとにカスタマイズしてサービスを提供する予定です。

高い認証率で個人を識別。　マスク、ヘルメットを着用したままでも認証が可能。