初心者にも人気が高い不動産投資の種類を紹介【マンション・一戸建て・アパート】

2022/08/31

まだ勉強し始めた方であれば、「初めての不動産投資は右も左も分からない」ということもあるでしょう。不動産投資には、投資対象によって難易度が変わります。初心者が始めやすい投資にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは初心者に人気の高い投資の種類をご紹介します。

1.人気の不動産投資①：区分マンション投資

インターネット広告が表示されることも多く、見かける機会も多い区分マンション投資。どのような投資なのでしょうか。

1-1.区分マンション投資とは

区分マンション投資とは、分譲マンションの１室を購入して、家賃収入もしくは売却益で利益を得ていく投資方法です。アパート投資や一棟マンションに比べて投資費用が安めであることから、初心者にとって始めやすく、非常に人気です。

1-2.区分マンション投資のメリット

区分マンション投資のメリットは下記の通りです。

物件価格が比較的に安い
駅近の一等地マンションへの投資ができる
複数居室所有することで立地を分散して投資できる

物件価格が安く、管理の手間がかからないため、働きながら投資することもそれほど難しくありません。複数の物件を所有すれば空室のリスクも抑えられるでしょう。

1-3.区分マンション投資のデメリット

上記でメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。

空室リスクに遭うと収入がなくなる
利回りが低く、キャッシュフローが短期的に得られることができない
建て替えや修繕などの意思決定が管理組合の一存となるため、自分の意思で行うことができない

特に空室リスクとキャッシュフローの低さに関しては、儲けがなく断念する投資家もいます。複数所有することやできるだけ立地の良い物件を取得するなど対策を行うことが必須です。

2. 人気の不動産投資②：一棟マンション投資

利回りを高くして利益を得たい、空室率を低くして安定的な収入を得たいと考える方は一棟マンション投資も選択肢の一つです。最近では賃貸の他に民泊やシェアハウスといった多様な運営方法も出てきました。

2-1.一棟マンション投資とは

マンション一棟を購入して複数の居室を貸し出すことで賃貸収入を得る投資です。広い土地を所有している方や、複数居室を活用して安定した収入を得たい人に向いています。超高級物件や中規模マンションなど幅広く投資のスタイルを検討することができます。

2-2.一棟マンション投資のメリット

一棟マンション投資のメリットは下記の通りです。

利回りが高い
家賃収入金額が大きい
運営方法が多様にできる
複数居室があるため安定的に収入が見込める
土地がついてくるので資産の評価が高く、融資が受けやすい

一棟が自分の持ち物となるので運営の自由度が高いところが不動産オーナーとしての醍醐味があると考えます。また、居室が複数あることでその分安定したキャッシュフローが望めます。資産価値も高いため融資が受けやすいというメリットは、不動産投資を始めるにあたりとても大きいでしょう。

2-3.一棟マンション投資のデメリット

一棟マンション投資は安定的なキャッシュフローをもたらす一方、下記のようなデメリットもあります。

購入金額が大きい
ある程度の高収入層のオーナーに限られる
分譲マンションと違い、流動性が低いため売却益が劣る
大規模修繕やメンテナンスに備えて費用を確保しなければならない

利回りが高く、安定的な収入が得られる一方で投資金額が高くなります。また、建物の維持に関する費用も大きな金額が必要となります。初心者が簡単に投資するには難しいと考えます。確実な試算と経営に対する知識を得た上で検討することをおすすめします。

3. 人気の不動産投資③：一戸建て投資

戸建て住宅といえば購入して取得するイメージが強いですが、不動産投資としても安い資金で取得できるので手軽に始めることができます。特に戸建て賃貸住宅はファミリー層に需要が高く、入居者の生活の自由度が得られるところが特徴です。

3-1. 一戸建て投資とは

一戸建て投資とは戸建て住宅を所有して、賃貸収入を得ていく投資方法です。新築ばかりではなく、中古住宅の戸建ても不動産市場で販売されています。区分マンションと同じ投資方法ですが、区分マンションとの違いは土地と建物が同時に取得できることと、所有者が自由度を持って運営することが可能です。

3-2. 一戸建て投資のメリット

一戸建て投資のメリットは下記の通りです。

比較的安価で投資することができる
居住年数が比較的長めなので安定した収入が得ることができる
アパートやマンションほど立地条件が高くなくてもよい
管理部分が一世帯だけなので管理しやすい

戸建て住宅は不動産流通も多いので比較的取得しやすく始めやすいでしょう。考えられる入居者はファミリー層やペットと過ごしたい人、自家用車を所有したい人などが想定されます。このような入居者は居住年数が長くなるので安定的な収入を得ることもできます。

3-3. 一戸建て投資のデメリット

一戸建て投資のデメリットには下記のようなものが挙げられます。

住居面積が大きいため、リフォーム費用が高額になりやすい
近隣住民とのトラブルが起きる可能性がある
退去となると家賃収入がなくなるリスクがある

区分マンションも同様ですが、戸建て住宅も空室があるとその期間は収入がなくなります。その間の入居者募集に力を入れるために賃貸に強い不動産業者との連携が必要となります。また、居住年数が長くなる分退去時にかかるリフォームや維持費が高額になる傾向があります。近隣住民とのトラブルを避けるにも入居者とゴミ捨てのルールや自治会の加入などの取り決めを折り合いつけることも大切です。

4. 人気の不動産投資④：アパート投資

アパート投資は、アパート一棟を取得して賃貸収入を得ていく投資方法です。

アパート投資とは

一棟マンションと投資方法に変わりがないですが、一棟マンションより比較的安価に投資することができます。限られた予算で安定的な家賃収入を得たいと考えている人は検討の余地があります。基本的に入居者の収入からローン返済や経費を引いた額が利益となります。複数居室で経営していくことになりますので空室が出ても安定的に家賃収入が期待することができます。

アパート投資のメリット

アパート投資のメリットには下記のようなものがあります。

比較的安価で投資することができる
空室リスクを分散して家賃収入が得られる
大規模修繕を必要としないので修繕、メンテナンス費用がマンションほど大きくかからない
※アパートもマンションと同様、外壁や防水等の大規模修繕は必要となります。
節税効果が高い

一棟マンション投資と比較して、限られた費用で取得することができます。賃貸住宅としての投資運用となるため、空室リスクを対策していれば安定的な収入が望めます。さらに、修繕費用はマンションより比較的抑えられます。特に築古物件は減価償却費を経費として計上ができるので節税効果もあります。

アパート投資のデメリット

アパート投資には下記のようなデメリットがあります。

建物の老朽化
流動性が低いため長期での投資が必須
共用部分の修繕が必要となる

アパートの資産価値はマンションに比べると比較的低い傾向にあります。建物の経年劣化は否めないため、賃料を低く設定するなど入居者に長く居住してもらう工夫が必要です。一棟を管理することになるので、修繕費などの経費も確保する必要があります。アパートは流動性がない物件なので、長期的に所有する戦略を考えることも大切です。